トオルが、メイクラブしようとしない。
それで、トオルの気持ちを
信じなくなるようなことは
全くないが、
”どうしてかな。”
でも、
それは聞けなかった。
朝、起きた後も
いつもならメイクラブするのに‥
ちょっかいを出すが、
最後まではしてくれない。
でも、それ以外は
いつも通り。
やさしくしてくれる。
お互いに耳掻きをして、
違う”気持ちいいー!”を味わう。
もう、一緒にいるのが当たり前で、
一番落ち着ける存在になっていた。
”あー。大好き

という感情があふれてくれば、
そのまま言葉に出して伝える。
当たり前のようで、
なかなかしないことだと思う。
‥私は、それまでしていなかった。‥
素直に自分の感情をぶつけられることが、
幸せだった。
甘えたいだけ、甘えた。
トオルは、すべてを受け入れてくれた。
あと、2日。
いい加減、少し帰国の準備をしないといけない。
トオルと、仕事の時間まで過ごし、
仕事の間に、荷造りと片付けをすることに。

終わってなかったら、
連れて帰らないぞ。」
トオルにも、釘を刺された。
久々に部屋に帰る。
久々だから、話に花が咲く。
いつの間にか、
きーちゃんとルミと飲み始めて、
気がつくと、
もうすぐ仕事の終わる時間、
全く荷造りが進んでいない。
”どうしよう。”
そこに、トオルから電話。





ちゃんと終わらせろ。」

迎えに来て。」

言ったよな。」

ダメ。一緒にいたい。」

連れて帰らないわけないだろ。」


早くしろ。」






”それで、部屋に来たがらなかったんだ。
そんなこと言ったら、私は、どうなるのよ。
トオルの部屋の方が、よっぽど‥”



‥あと2日しかないのに‥。」
”とうとう言ってしまった。
あと2日って。”

私は、トオルにしがみついた。
”あと2日。”って、
言葉に出すと、
あまりに現実で、耐えられない、
と思っていた。


私の願いはそれだけだった。
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